産卵させたり、幼虫を採ってきた場合、幼虫を育ててみましょう!
カブトムシやクワガタは、成虫になってからは大きくなりません。幼虫を大きく育てることができれば成虫は大きくなります。
幼虫の食欲が旺盛な暖かい時期に栄養価の高い餌を食べさせることが幼虫を大きくするキモになります。
幼虫飼育
初令(1令)→2令→3令
カブトムシ・クワガタの幼虫は2回の脱皮を繰り返して大きくなります。
卵→(孵化)→初令(1令)幼虫→(脱皮)→2令幼虫→(脱皮)→3令幼虫→(脱皮、蛹化)→蛹→(脱皮、羽化)→成虫
各幼虫は明らかに大きさでわかる場合が多いですが、頭の幅でかなり正しく判断できます。
※オオクワガタの場合
初令幼虫…頭幅(オレンジ色をした頭の大きさ)は1.5mm程度
2令幼虫…頭幅は4~6mm程度
3令幼虫…頭幅は7~13mm程度 この頃になると雌雄判別可能になります。
必要なもの
飼育ケース、飼育ボトル
基本的には単独飼育が望ましいですが幼虫が小さいうちは多頭飼育でもいいでしょう。
多頭飼育では衣装ケースなど使ったりしている人もいます。専用品としてはこんな商品もあります。
幼虫の大きさに合わせてケース・ボトルも大きくしていきますが、(最初から大きくても良いですがマットがもったいないので…)ペットボトルの上部をカットしたものや成虫飼育で紹介した100均の樹脂製クリアボトルに不織布(使い捨てマスクを解体して使える。)で輪ゴムなどで蓋をすれば、簡単に自作可能です。
菌糸瓶の空きボトルなどで透明なものなら幼虫や蛹の様子が見えたり、そのまま成虫飼育にも使えて便利です。
ちなみにオオクワガタの場合、ボトルサイズ目安としては
初令=プリンカップ~500cc 2令=500~800cc 3令小型=800cc~1000cc 3令大型=1400cc
マット=餌
産卵方法で紹介した『幼虫マット』で良いです。『幼虫用餌用』などの表記があるものを選べばいいと思います。
オオクワガタを大きく育てたい場合は菌糸瓶を使います。
菌糸瓶の空きボトルがある場合は菌糸ブロックを自分で瓶に詰めるのも良いですが、結構手間がかかります。ここでは説明しません。
マットをケース・ボトルに詰める
菌糸瓶を使う場合はこの作業の必要はありません。
①マットに加水します。(マットの袋に加水量は説明があります。)普通は手で握ってダンゴができる(バラけない)程度、握ったときに水が滴るようでは水が多すぎです。
②ケース・ボトルに加水したマットを入れて、すりこぎ棒の様なもので押し固めます。
こんな専用の道具もあります。
かなり硬く押しても、幼虫は潜っていきます。ケース・ボトルの八分目まで詰めます。
※マットを入れすぎると幼虫が潜っていく時にマットが盛り上がって、空気穴を塞いでしまったり、蓋を持ち上げてしまうので注意してください。蓋を持ち上げられた上に脱走されたことがあります。
幼虫を入れる
マットの中央部に棒などで縦に穴を開けます。(やらなくても幼虫は入っていきますが…)
そこに幼虫を置いておくとしばらくすればマットに潜っていきます。
幼虫管理
飼育場所
我が家では真夏以外は玄関の廊下に置いてあります。
・直射日光が当たらないこと。
・高温にならないこと。(真夏はエアコンの効く部屋)
・冬場、凍らないこと。(ニジイロクワガタなど温暖な気候に生息する種はできるだけ温かい場所)
マット、菌糸瓶の交換
2~3ヶ月を目安に交換します。
マット飼育は糞だらけになり、餌になるマットがなくなる前に!
菌糸瓶飼育は食痕(白い部分が薄茶色・黄土色になる)が8割程度、または劣化やカビの具合が多くなったら交換
菌糸瓶では冬場15℃近辺でキノコが生えてきます。数日油断していると蓋から飛び出していることも…放置していると瓶内の養分がキノコに回ってしますので見つけたら直ぐに除去して下さい。
交換時の幼虫サイズによってはケースサイズを大きくする必要があります。多頭飼育の場合は飼育密度を下げてください。
【我が家の基本スケジュール】
7月産卵
8月材割→プリンカップ
9月→菌糸瓶500ccクラス
12月→菌糸瓶800ccクラス
3月→菌糸瓶 オス1400ccクラス メス800ccクラス
6月→蛹化 7月→羽化 って感じです。
春頃のマット交換は注意して
幼虫が蛹になる前に『蛹室』という空間をマット内に作ります。
上の写真はオオクワガタの『蛹室』です。蛹室を作っている時期にマット交換はしないほうが良いです
以上がカブトムシ・クワガタ 幼虫の飼い方でした。大切に育ててください!
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