大切に育てたカブトムシやクワガタもいづれは★になってしまいます。
そんなときは『標本』に残してあげましょう。簡単ですので是非トライしてください。
乾燥標本
昆虫の標本は一般的に『乾燥標本』と言われるものです。
その名の通り昆虫を乾燥させて作ります。
最近では『樹脂コーティング』してしまうキットも販売されていますので、それを使うのも良いかと思います。(私はまだやったことはありません。)ダイソー「昆虫標本キット」300円なんてのもあるようです。
ここでは古典的な?『乾燥標本』を説明します。
【参考動画】
乾燥標本の作り方
必要なもの
展脚板(展足板)
標本の形をととのえて乾燥させるための板です。発泡スチロール板などで良いです。
ピンセット
標本の形を整えるために使います。専用のものである必要はありません。
昆虫針
標本に刺す針です。0号(細い)~6号(太い)とサイズが有り、虫の大きさに合わせて使い分けます。カブトムシやクワガタでしたら3号で良いと思います。スジクワガタなど小型は1~2号かな?
マチ針
標本の形を整えるのに使います。裁縫用のマチ針です。
標本箱
専用の箱である必要はありません。私は100円ショップで探します。
専用のものはかなり高価です。
こんなのも良いですね!
乾燥剤(シリカゲル)
箱内を乾燥させておくためにに入れておく。お菓子の袋に入っているものを取っておくと良いかと…
私は今度コレ↓を使ってみようかと思ってます。
その他
・木工用ボンド…脚などが外れてしまった時に補修する。
・標本ラベル…『標本にはかならず「ラベル(採集した場所・年月日・人の名前を書いた紙)」を標本に刺したものと同じ昆虫針に刺します。標本は形をどんなにきれいに作っても、ラベルがついていなければそれは「単なる昆虫の死体」です。ラベルをつけてはじめて、記録を残すために価値のある標本といえるようになります。』だそうです。自作の印刷で良いです。私はExcelで作成して作っています。
・防虫剤…入れるべきか?入れてみたのですが両面テープの接着剤など溶けてしまうようです。ケースによっては透明パネルが剥がれたり、溶けたりしそうな感じです。正直入れたいのですが…やめた方が良いかな?または少量なら良いかも?
作り方 1.乾燥
飼っていたカブトムシやクワガタが★になってしまった場合が前提です。生きている状態で酢酸エチルを…はここでは無しです。
★になったら、直ぐにチャック付き袋に入れて、冷凍庫で冷凍します。
脚などが外れていて見つかれば一緒に袋に入れておいてください。
しばらく冷凍で放置 しばらくの適正な期間はわかりませんが、私は1週間以上放置しています。
作り方 2.解凍
冷凍庫から出して袋のまま半日から1日放置(自然解凍)
その後、袋から出してみると関節がクタクタになっているハズです。それでOKです。
作り方 3.固定
展脚板の上にカブトムシ・クワガタを置き、昆虫針で右前羽に体に対してなるべく垂直に刺します。
頭と胴体が分離してしまった場合、固定する前に『木工用パテ』を頭と胴体の空洞に詰めて、爪楊枝などを芯にして接続補修してあげてください。
作り方 4.展脚
ピンセットで形を整えながらマチ針を使って、各関節を固定していきます。
脚などが外れていたら木工用ボンドで接着してください。
形は図鑑などを参考にすると良いでしょう。
生きている様にディスプレイしたい場合、木に止まっている感じとか…立体的に形を整えるのも面白いと思います。
標本ラベルも添えておきます。
作り方 5.乾燥
このまま風通しが良い場所に2週間以上放置。
作り方 6.完成
脚などが外れない様にマチ針を外すと完成です。昆虫針は残します。
このまま標本箱やディスプレイケースなどに乾燥剤と一緒に入れて飾ってください。
ディスプレイの仕方も色々工夫してみると楽しいと思いますので、学術用標本に囚われずに作ってみてください。
そして、最後まで楽しませてくれたカブトムシ・クワガタ ありがとう!
※一部の写真及び情報は『伊丹市昆虫館』様より拝借させていただきました。
以上がカブトムシ・クワガタ 標本の作り方でした。大切に育ててください!
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