子供の頃、憧れの昆虫だったカブトムシやクワガタ。
やっと手に入れ大喜びで、黄緑色の虫かごに入れスイカなど餌をあたえて大切に育ててるつもりでも1週間もすれば★になってしまう…そんな思い出が…
大人になって子供のためにと思い飼育を始めてみたらいろいろと分かってきました。
意外と長生き
私は東北地方最南端 福島県西白河郡西郷村在住です。飼育環境は室内ですが、夏場(30℃以上が続く期間)だけエアコンがある茶の間、それ以外は玄関で飼育しています。よって、冬場はそれなりに寒いです。
そんな環境で国産オオクワガタとニジイロクワガタ、そして、近くで採取したカブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなど
オオクワガタ、コクワガタは成虫で越冬しますので数年生きます。飼育始めてからまだ★になっていませんので現時点(2023年6月末)で
オオクワガタ 羽化後、半年経過位で入手後、1年半経過
コクワガタ 成虫採取後、11ヶ月経過
ほかは昨年8月に採取し飼育しての最長実績です。
ミヤマクワガタ 11月(約4ヶ月)
アカアシクワガタ 12月(約5ヶ月)
カブトムシ 今年の3月中旬(約8ヶ月)
ノコギリクワガタ 今年の5月中旬(約10ヶ月)
もちろん、全てがここまで生きた訳ではありませんが参考まで
ちなみにニジイロクワガタは今年幼虫2頭入手。現在、メス1匹が羽化、オス1匹が蛹です。
絶対やってはいけないこと
①炎天下に放置や直射日光が当たる場所に置かない。
②乾燥させない。
③スイカなど水分の多い餌を与えない。
④外来種や養殖種を野外に放さない。
これ!子供の頃にやっちゃっていませんでしたか?
夏場暑いときのイメージがある昆虫ですので温かい場所が良い!と勘違いしますが、大間違いです。
昼間の採取に行ってみるとわかりますが、近くに水辺、日陰、風通しが良い。って条件が当てはまるはずです。
実際、30℃を超える暑さは苦手なようですし、国産種は低温には結構強いようです。流石に氷点下以下はやばいかと思いますが…
更に、乾燥させると直ぐに足などが取れてしまいます。
子供の頃、カブトムシの餌=スイカ みたいに思っていました。(本なんかにも書いてあった様な…)スイカなどは水分が多すぎて下痢のような感じになって駄目だそうです。
外来種はもちろんですが養殖種(累代ブリードなど)も生態系に影響を与えてしまう可能性がありますので絶対に放虫しないでください。★になった場合もそのまま土に埋めたりせずに、『燃えるゴミ』として焼却処分する様に、できれば『昆虫標本』として残してあげてください。
どうしても飼いきれない場合は福島県須賀川市『ムシテックワールド』に持ち込み可能です。問い合わせてください。
成虫の飼い方
【注意事項】
1.夏場は可能であればエアコンの効いた場所で飼ってあげてください。乾燥を避けるため、直接風が当たらないように!
2.マットを深く敷いたり、遊び用の木、枝を立てかけたりして、蓋まで登れる様にすると脱走されることがあります。
3.オオクワガタやコクワガタなど越冬する種は羽化後6ヶ月未満(未成熟)で交尾すると★になってしまうおそれがあります。通常飼育の夏に羽化した場合、越冬後に交尾可能ですので、それまでは同居させないようにする必要があります。
必要なもの
飼育ケース
極力多頭飼いしない(一匹ずつ別のケースで飼う)方が長生きすると思います。よって、小さめのサイズが良いです。さらにコバエなどが発生しないようなケースがオススメです。
【オススメ商品】
クリアースライダー
コバエシャッター
私自身、コバエシャッター小にセパレーターで区切って2匹ずつ買っていますが、蓋のロックが不完全で何回か脱走されていますので、使ったことは無いですが〚クリアスライダー〛がいいなぁ!と思っていますが…
最近は幼虫飼育に使った菌糸ビンの空き容器で十分だと思っています。省スペースでコバエ対策もOK
ちなみに空き瓶も売っていますし
同様なものを100均で500ml~100mlの樹脂製クリアボトル(630mlとかが使いやすいかな?)と不織布を購入。蓋に穴を開けて、不織布を貼れば、簡単に自作可能です。(大きい声では言いませんが、実はこれが一番オススメです。)
マット
成虫飼育ではあまり気にする必要もありませんので、ホームセンターや100均などで売っている昆虫マットや近くに山や畑など有ればそこの土などでいいです。
ただし、広葉樹マット(腐葉土)はコバエが発生しやすい事と、転倒防止用の枝や隠れ場の葉っぱなどが欲しくなります。
そこでオススメなのは、水苔やハスクチップです。
底から1~2cm程度敷けばOKです。
【オススメ商品】
スギ・ヒノキウッドチップhttps://amzn.to/3CEPcjCも良いです。洗って再利用可能です。
ほとんど好みの問題ですが、私はカインズホームの『ペッツワン 小動物 柔らかマット』を愛用しています。オオクワガタ・コクワガタの越冬にも使えます。
近い商品としては
基本的には転倒防止用の枝なども不要です。ひっくり返って起きることが出来ないようであれば木片や枝など入れてください。私はカブトムシのオスやノコギリクワガタのオスなどの暴れる君はハスクチップを使います。
餌
昆虫ゼリーを与えてください。ホームセンターや100均などで売っているもので良いですが、液漏れしにくいゼリーがケース内が汚れなくて良いです。産卵をさせる場合などは高タンパク商品が良いでしょう。
カブトムシは食いしん坊なので高価なゼリーを与えると結構な出費になるのでご注意を!
餌台なども特に必要では無いです。
【オススメ商品】
プロゼリーは『硬め』なので、散らばって汚れる状況が減ってオススメです。
その他
・霧吹き → なんでもOKです。乾燥しないようにこまめに水分を与えてください。
・ゼリーカッター → ワイドカップは普通のカッターで十字に切れ目を入れれば良いです。
レギュラーカップは専用のゼリーカッターで縦に半分にして与えます。
日常の手入れ
餌交換
餌は無くなったり、カビが発生したりしたら交換してください。週1~2回程度
加湿
週1回程度霧吹き
マット交換
マットの種類によっては洗浄して再利用もあり。
適時実施。特にカブトムシはおしっこが臭かったり、ゼリーをぶち撒けたり、より交換頻度が高くなります。
ケース洗浄
適時実施。特にカブトムシはおしっこが臭かったり、ゼリーをぶち撒けたり、より洗浄頻度が高くなります。
越冬
オオクワガタやコクワガタなど越冬する種は寒くなり始めると(11月頃かな?)動きが少なくなり、餌も食べなくなります。越冬の準備をしてください。飼育場所は室内の直射日光が当たらない場所、かつ、凍らない場所。
ケース8分目ぐらいまでマットを敷く(脱走注意!)、マットを十分に加湿、最初は餌も入れておく。
基本的に中に潜って出てこなくなりますので、餌を食べている気配がなければ餌を外してOKです。
3 月以降、暖かくなったら餌を置いてみる。出てくる様になったら通常の飼育モードに戻してください。
その間、様子を見て加湿を忘れずに!
以上がカブトムシ・クワガタ 成虫の飼い方でした。
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