津軽三味線入門【基本奏法編】-3 ウチ・ハジキ

【サウンドハウス】べっ甲風津軽バチ

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2020年最初の記事です。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

年末、私が好きな奏者の一人である『藤井黎元先生』にツイッターで本ブログを紹介いただき、非常に喜んでおります。読んでいただけているだけでも嬉しいです。

藤井黎元先生のYouTubeチャンネル『藤井黎元』『Shamisen TV』共に論理的かつ実践的な内容でわかりやすく非常にオススメです。

藤井黎元
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有
Shamisen TV
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さて、藤井黎元先生のYouTubeチャンネルを紹介してしまったので、私の出る幕は無くなってした…などと言わずに私なりにコツコツとがんばりますのでお付き合いください。

『ウチ』『ハジキ』は左手だけで音を出す、ギターでは『ハンマーリング・オン』『プリング・オフ』的な奏法です。

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共通のコツ

最初から『コツ』を言っちゃいますね!

ギターなどの弦楽器経験者ならわかることだとは思います。

まず、左手の奏法全てに当てはまる事としては、糸を押さえる指の力加減!

『力を入れすぎない!』→『キレイに音が出る最低限の力』を探ってください。

これが出来ないとスムーズな動きになりませんからね!

『ウチ』『ハジキ』の『コツ』は『指だけでやろうとするな!』です。

ギターの『チョーキング(ベンディング)』や『チョーキング・ビブラート』の場合もそうなのですが『ドアノブを回す感じ!』が重要です。

これは、親指と棹が接する箇所(おそらくは親指の根本辺り)を支点として手首を回転させるように動かす動作で『ウチ』『ハジキ』 を行います。

直接 『ウチ』『ハジキ』 をする指(人差し指や薬指)の関節はあまり動かさなくても出来るはずです。かつ、高速な動きが可能になります。

もちろん、必要に応じて指だけを動かす場合もあります。

ウチ

『ウチ』はまさしく『ハンマーリング・オン』そのものです。

3のツボを人差し指で押さえ、撥で音を出し、次に4のツボに薬指を棹面に打ち付け、音を出します。

『03』などの場合は3のツボを人差し指で打ち付けます。

ハジキ

『ハジキ』は 『プリング・オフ』同様に左手の指で弦をハジクのですが、『プリング・オフ』と違い『前の音』と『同じ音』を出す事が多いです。

その1 同音(開放)

開放(糸を押さえない)で撥で音を出し、人差し指で糸をハジいて音を出す。次はスクイで音を出し、再びハジく。

その2 同音

3のツボを人差し指で押さえ、撥で音を出し、薬指で糸をハジいて音を出す。次はスクイで音を出し、再びハジく。

その3 おさらい練習

その1~2を実践的な速さはこんな感じが多いでしょう。

その4 異音=プリング・オフ

これは『プリング・オフ』と同じです。

4のツボを薬指で押さえる。同時に3のツボも人差し指で押さえておき、4のツボを撥で音を出したら、人差し指は押さえたまま、薬指を離す時に糸を引っ掛けるようにして音を出す。同様に人差し指も離しながら開放の音を出す。

その5 実践練習1

実践練習としては『カマシ』が最適でしょうね。

『カマシ』または『かきまわし』とは津軽三味線の『お決まりのヤツ』で

坂口征二の『アトミックドロップ』やロックギタリストの『チョーキング』から『ロングトーン』で『逝き顔』しながらの『トリル』みたいな、

大したことはやっていないけど、『ここで拍手だよ!』の合図であり、奏者にとっては『次への準備』だけど…『ドヤ顔』することで『凄いことやってるアピール』ですので『ドヤ顔』まで含めて練習しましょう!

『カマシ』は似たような感じで色々なバリエーションがありますが、このフレーズは最もベーシックなものです。(『六段』にも出てきますね!)

その1とその4の組み合わせです。

その6 実践練習2

『カマシ』に使われるフレーズの中ではギタリストにとって最も『違和感のある』フレーズですので半分のスピードにしました。

2音目が3のツボを押さえると同時に薬指で糸をハジくのですが、3のツボを押さえる時に音が出てしまって(ハンマリングの音)からハジいてしまい。その結果、0330になってしまいます。

ひたすら練習しましょう!

その7 実践練習3

その6が実際の『カマシ』ではこうなります。

次回は『スリ』『ユリ』『ユスリ』などのスライド系奏法です。

サウンドハウス

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