津軽三味線入門【基本奏法編】-2 運指

【サウンドハウス】べっ甲風津軽バチ

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2019年最後の記事になります。『ハジキ』を予定していましたが、先により基本的な『運指』についてやってみます。

まずは【はじめの一歩編】でおさらいをしてください。

『棹の握り方』では親指にフォーカスを当てましたが、今回はその他の指です。まず、特徴的なことは①基本的に小指は使わない。②中指は運指的には予備的にしか使わない。③よってメインで使う指は人差し指と薬指の2本。という事です。

ギタリストの我々はビックリ!ですが、弦の多いギターなどは弦移動による運指だけで2オクターブの演奏が可能ですが三味線の場合、その半分ですのでどうしても棹に対する水平移動がメインになります。そこで力の弱い小指をわざわざ使わなくても…って感じなのでしょうか?

実際に『津軽じょんがら節』など多くの曲では2本指しか使いません。ギターでもペンタトニック・スケールだけでしたら2本指でも演奏できますが、それと一緒です。

津軽三味線は『太棹』ですが太いと言ってもギターなどに比べたら全然細いです。3cm程度ですから、ギターの様に『指が短くて挫折した。』と言う言い訳は通用しませんよ!

ちなみにギターも『指が短い。』は全然良いわけにならないのですが…

出来ない人は共通してネック(棹)に対して指がほぼ垂直に伸ばそうとします。実際には下の写真のように胴方向に向かって斜めに伸ばします。

この件に関する説明はこちらの動画が参考になりますので御覧ください。

2本指だけで指も開かずに演奏できてしまいました。指(手)の移動がうまく行かないのは、構え方がおかしいか?体に力が入りすぎ(力んでいる)だけです。おさらいしてみてください。

あと、ギタリストがビックリ!なことは『3の糸』を押さえるときには『爪』を使うこと!

これは『爪』を指板に対して直角に立てて押さえます。当然、シャープで繊細な音が出せます。

最後に『運指』関係で私が戸惑った事。

先生に『次、そのまま上がって!』って言われた時、咄嗟に左手を胴方向に反応してしまいます。私は『上がる。』と言われると『音階が上がる。』に反応してしまうのですが、先生に『逆!』…

『手』の方向なんですね!

それについて私なりに考察してみますと、三味線授業=『手習い』って事なのでしょうかね!

そもそも先生のフレーズ・演奏を教わる時も『手を教わる』ですからね。

それでは、今回はここまで。皆様、良いお年をお迎えください。

次回こそ『ハジキ』かな?

サウンドハウス

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