津軽三味線入門【はじめの一歩編】-3 津軽三味線の構え方

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いよいよ『三味線』を持つときが来ました。『三味線』はギターの様に胴(ボディー)にクビレがありませんのでギターのように構えようとしても不安定な感じがします。

私は『椅子』でしか弾いていませんので『正座』や『女性』の方では多少異なる箇所があります事をご了承ください。

※『三味線の構え方』は『津軽三味線』と『他の伝統的三味線』では違うそうです。

まずは『椅子』座ります。男性は股を大きめに開いたほうがカッコいいですね!背筋を伸ばして、肩の力を抜きます。この時の肩の位置が重要!

そして『津軽三味線』を持ってください。左手で『棹』を握って、右股に『胴』を置きます。

胴側面の『胴張りゴム』が貼られた『角』を『右股の中央より少し右(外)側』且つ『右股付け根』から『拳一個分』ほど開けて置きます。

『棹』は縦気味に構えます。(45°から50°程度でしょうか?)

※『棹を構える角度』は『先生』と同じにしましょう。この先、舞台デビューの時は『合奏』でしょうから、角度が揃っていないとカッコ悪いです。

次に胴上部をお腹向かってに倒します。そして、左手で棹上部を握ったときに、『軽く脇が空いた状態』で『肩が力を抜いた時の位置から動かない』様に『棹』を少し前に構えます。

この時、『三味線』のバランスを『右股』に置いた位置で微調整しますが、その辺りが今後しばらくは試行錯誤が必要です。

右手に『撥』を持って、『胴』上部(胴掛け)の右(外)側に腕を乗せるのですが、手が大きい方ならかなり手首に近い位置になると思います。

右手を乗せた状態が『基本姿勢』となります。この状態で左手を『棹』から離しても、安定する様に調整してください。

ここでバランスが悪いと『右腕』で強く胴を押さえたり、『左手』で棹を支えたりして、この先『撥付け』などがうまく出来ない状況に陥ります。

『基本姿勢』で最終確認です。

①左右の脇は空き過ぎていませんか?

②左右の肩は動いていませんか?

特に『三味線が正面を向いてしまう』と、棹は肩に寄って来ますので、左肩を後方にズレて(肩が開いた状態)で棹を握ることになり、更に糸を抑えようとすると手首を深く曲げなくては押さえられません。

右手も同様で胴の打面(革面)がお腹の正面になりますので、その分、右肩が前に出て、右脇が空いて、撥を持つ右手首は余分に曲げる必要があります。

すなわち、右手の『撥付け』、左手の『運指』に悪影響が出る上、怪我の元になります。

ちなみに、極端に棹を前に出し過ぎると『両手首共に楽になる。』のですが右脇が窮屈。左脇が開いてしまい棹に対する上下動作がしにくくなります。

最後にお手本として柴田雅人先生の演奏を御覧ください。

柴田雅人先生の『撥付』はいつ見ても惚れ惚れします。

次回は『棹の握り方』です。

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