三味線を輸送する場合に破損させてしまうことがあります。
私はオークションで何度も三味線の売買を経験しました。その中で数回、三味線の破損を経験しました。そして、破損したときは100% ハードケースで配送したときです。
三味線を分解して配送した場合、壊れた経験はありません。酷いときは三味線をエアクッションで包んだだけで送られてきたときもありましたが無事でした。
もちろん、ハードケース内でガチガチに隙間を埋めていれば無事な確率は上がりますが…
破損するときはかなりの確率で『天神が外れている。』それに伴って『上駒が外れている。』です。その次は『中子が外れている。』になります。
『天神』『中子』共に『膠(ニカワ)』で付けられているので高温多湿状態では外れやすいのですが、あまりにも多いのでハードケースを調べた所、『重大な欠陥』があることに気が付きました。
もう一度言います。『三味線のハードケースには重大な欠陥があります。』
天神側の棹を支える仕切り(上の写真で赤丸の箇所)なのですが、低すぎて天神の先が底に接触します。ちなみに胴側も支えになっていません。よって、ハードケースを寝かせた状態では重さや衝撃が天神に直接かかってしまいますので、『天神が外れる。』のは当たり前だったのです。
私が見たハードケース及びセミハードケースは全て同様です。
対策としては支え2箇所に枕を付けて、天神が底に触れないようにしています。
ギターのハードケースではこんなの見たことがありません。配送業者の方も『三味線は配送トラブルも多いし、高価なものが多いので運びたくない。』と言ってました。
メーカーの方、はっきり言います。 『三味線のハードケースは欠陥商品です。早急に対応してください。』
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