津軽三味線入門【基本奏法編】-1 撥付

【サウンドハウス】べっ甲風津軽バチ

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さぁ!いよいよ基本奏法編です。ギタリスト経験者にとっての最大の難関が立ちはだかります。私自身、今でも試行錯誤していますが…

初めて三味線に触る人は『ピック』を使って『三線』の様に体験する事も、最初に『楽しさ』を知る意味で非常に良いと思います。ここでは敢えて『津軽らしい音』を体験して頂きたく…とは言っても…なんですけど

まずは【はじめの一歩編】でおさらいをしてください。

今回は左手は棹を押さえているだけです。

撥付は大きく分けて『後撥』『前撥』の2種類、そして撥付の奏法は『打ち』『スクイ』『オシ(スベリ)』『音澄み』が基本でしょうか。

『音澄み』は基本的に『前撥』との組み合わせになり、高度な技術ですのでここではやりません。

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後撥

『後撥』は胴(太鼓)の真ん中を打ちます。ドラムのフルストロークのイメージです。

撥の動かし方はスラップ奏法のサムピングに近いと思います。手首の回転で親指(撥先)を糸に叩きつけて、そのまま革に当たって戻る。って感じです。

早速、『Lesson1』をやってみましょう。

この時、力まず!打つ位置を少しづつズラしながら『スイートスポット』を探してみましょう!

続いて『Lesson2』

基本になる音の長さです。

『1の糸』は基本的に『後撥』での演奏になります。

前撥

『前撥』は胴(太鼓)の棹側  胴の縁を打ちます。ドラムのリムショットやダウンストロークのイメージです。

撥の動かし方は『後撥』のスタート位置から手首を伸ばしながら親指(撥先)を糸に押し付けて、革で止まる。って感じです。

『Lesson2』を『2の糸』『3の糸』で演奏する場合、『Lesson3』の様に前後撥を使い分けます。

(追記 2020/11/12)前撥について

スクイ

ここまでやってきたことが『打ち』です。コレに対してギターで言うところの『アップピッキング』が『スクイ』になります。

『スクイ』は『前撥』で使われることが多いですが、『後撥』でも使います。

一般的に『打った角度でそのまま戻す。』と言われています。それで良いのですが…

『手首』から抜くイメージ ハイハットのダウンアップ奏法のアップのイメージ(かえってわかりにくいか?)が力まなくて良いと思います。

一言で『スクイ』と言っても『名人先生』たちの演奏を聴いても様々な表現があります。

まずは『それっぽくできた!』で良いです。

『Lesson4』は『津軽じょんがら節(新節)』の基本リズムになります。

1拍目表を『前撥』で『打ち』革で止まった撥先を 裏の『ス』と書いてある部分で『スクイ』ます。

オシ

『押し撥』または『滑り撥』とも言います。

スウィープピッキングの様な感じです。

前後撥ともに使いますので『打ち』から戻すパワーを隣の糸に逃がすイメージになります。

『Lesson5』『Lesson6』

私は最初の頃、山田千里先生の合奏曲『あどはだり』『へばな』のコレに手こずりました。

結局、力みすぎて『ゆっくりならできるのに…』状態でした。

まとめ

『スクイ』は入っていませんが、『津軽じょんがら節(新節』の『音合わせ』です。

『音合わせ』を聴いただけで『上手い・下手がわかってしまう。』と言われますが、結局の所、『撥付』と『調弦』は一番大切な部分の様です。

※ちなみに本記事内の音源は全て『TuxGuitar』で作成したMIDI音源です。

次回は『ハジキ』かな?

サウンドハウス

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